※画像のフォグランプはセットに含まれません


ミニラリー走行ムービー



XBミニクーパーは、M-03のキットを工場で組み立て調整した

組み立て済み・ボディ塗装済みの完成ホビーラジコンカーです。

送信機用の単3乾電池8本を購入し、

付属の走行用バッテリーを充電するだけですぐに遊べます。

初心者が戸惑いやすいRCメカの調整も済んでいますので

RCカーは初めてという方にはもちろん、

手軽に遊べるセカンドカーとして広くお奨めできるセットです。

XBミニクーパーの内容

これだけの内容、この状態のセットがなんと

実売1万5千円前後で手に入れられます!

付属メカも指定モーターに対して十分なスペックですから

ミニラリーのベースにも好適です。というわけで

このページでは、このXBミニクーパーをベースに

可能な限り短時間で、しかも低コストで

高性能なミニラリーカーを製作する方法を実践・解説します。

用意するパーツ

追加購入したオプションパーツ。

XBミニクーパーをミニラリーカーに改造するために

必要なものを厳選しました

それぞれの部品の働きについても解説していきます。

上記オプションパーツ合計参考価格:6960円


オイルダンパーがあると、

高速コーナーリングや荒れた路面でも車が安定。

素直に走る、操縦の楽な車になります。

XBミニラリーでは、CVAダンパースーパーミニセットを2つ使います。

SP-746 C.V.A. ダンパースーパーミニセット

参考価格:

2200円 (1100円×2)



ブロックパターンが路面をつかみ、オフロードで良く走ります。

タミヤさん主催のミニラリー公認タイヤです。

(作り方は下の方でも解説します)

ホイールと、空気の役割をするインナースポンジも必要です。

実売参考価格:

SP-476 ラリーブロックタイヤ 1080円 (540円×2),

SP-676 ミニクーパー'94 モンテカルロメッキホイール 900円(450円×2),

SP-686 Mシャーシ60Dインナースポンジ 180円


小計:2160円



純正のプラスチック軸受けとメタル軸受けを全てボールベアリングに替えることで

摩擦抵抗が減り、加速も最高速も燃費も良くなります。またホコリにも強く、油切れして焼きつく心配もありません。

昔も今も、チューンナップの基本アイテムです。

M-03専用セットもありますが、必要サイズと個数を満たしていれば、

安価な他車用のセットを流用するのがお得です。

参考価格:

OP-497 TT-01フルベアリングセット 1350円

850ベアリング10個入セット 900円


小計 2250円

ただし、

上記セットのうち、実際に使用するのは

1150ベアリング(厚い方)12個

850ベアリング(薄い方)2個

です。

トーインリヤアップライト。

標準品と交換することで、高速でもまっすぐ走りやすく、滑りやすい路面でもスピンしにくくなるので、

とても操縦しやすくなります。

参考価格:

OP-345 (TL-01・M03)トーインリヤ―アップライト 350円

工具について

作業に必要な工具です。

プラスドライバー、ラジオペンチ、ニッパー、

タイヤの加工に使う大き目の鋏、瞬間接着剤、両面テープ。

画像には写ってませんが、カッターナイフも必要です。

タイヤナットなどの着脱に使う十字レンチはXBのセットに付属しています。

瞬間接着剤は低粘度(サラサラしたもの)が使いやすいです。

尚、オレンジ色の、穴の開いた棚のようなものは

オイルダンパーを立てておくためのスタンドです。

500円玉でお釣りがきます。ずっと使えますし、便利ですので

用意されることをお奨めします。

XBミニクーパーにベアリングを組み込む

方法を解説します。

まず、純正のダンパーを外します。

タイヤを外します。付属の十字レンチの

一番太い部分を使います。

ホイールハブ

(六角形のプラスチックの部品)を外します。

隙間に爪を差し込むように引っ張れば

簡単に取れるはずです。

シャフトには

細いピンが差し込んでありますので

なくさないよう注意してください

後輪の軸が外れました。

白いプラスチックの軸受けも外します。

同じようにして前輪の軸からも

ホイールハブを外し、

画像のようにキングピン

(ハンドルの軸の、金色のネジ)

を外します。

前輪の軸を外すことが出来ました。

こちらも白いプラスチック軸受けを外します。

前バンパーを外します。

今度はギヤケースの中の軸受けを交換するため、

ギヤボックスを分解します。

まず、車台の上にある部品を外します。

両面テープで貼ってあるだけなので、ねじるようにすると

このように剥がれます。

コードを外す必要はありません

この両面テープは粘着力が強いので、

分解後にまた貼り付けることができます。

このまま浮かしておいてください。

ピンクの印がついた部分のネジを外します。

サーボ(ハンドルを切る箱のような装置)を留めている、左側のネジだけを外します。

モーターを外します。

モーターはこちら側から、長いネジで

ネジ留めされています。

このネジにはゆるみ止めが塗ってあり

他のネジよりずっと固くて回しにくいので

ねじ山をつぶさないように

注意してください。

ギボシ端子のところを引っ張って

配線を外します。

ギヤボックスが

左右に分かれました。

2つの小さいギヤの中の軸受けも

ボールベアリングに交換します。

それぞれ、細いほうには

薄いボールベアリング(850ベアリング)

を使います。

一番大きなギヤの軸になっている

銀色のカップが外しにくい時は

サスペンションのこの軸を

ドライバーで緩め、抜いておくと

やりやすいです。

プラスチック軸受けを外した部分に

ボールベアリングをはめこみます。

グリスが盛大に飛び散っているので

気になる場合は

ティッシュなどで拭きとってください。

軸受けを交換し終わったら

元通り組み立てます。

ギヤボックスを元通りにし、ネジを締めたら、

後輪側のこの部品を外します。

オプションのトーインアップライトに

ボールベアリングをはめ込みます。

このように、内側から

シャフトに通した状態で行うと簡単です。

部品の説明書をよく見て

左右を間違えないように組み立てます。

また、

軸の組み立てが終わったら、部品が落ちないように付属タイヤを仮止めしておきます。

組替えに間違いがなければ

これだけの部品が余るはずです。

捨てずにとっておきましょう。

CVAダンパースーパーミニセットに付属の

ボールエンド(先に玉のついた金色のねじ)

を、標準ダンパーを留めていた

黒いネジを外した穴にねじ込みます。

ねじピッチが違いますが、

気にしないでください。

十字レンチの、2番目に大きい部分

使って締め込むことができます。

このようになります。

前輪側も同じようにしておきます。

CVAダンパーの組み立てです。

シリンダーのこの部分のバリは

バネに引っかかってしまうので

カッターナイフを使って

確実にとっておきましょう。

ピストンも、ニッパーを使わずに

このように切り出します。

シリンダーにピストンのバリが当たると

作動がしぶくなるのでなるべくギリギリを

狙ってください。

使うピストンは前後で異なります。

間違えないようにしてください。

組み立てたあとでもピストンの

穴の数が分かるように

シリンダーやダンパートップに

マークをつけておくといいです。

ダンパーピストンの穴数が少ないほうがダンパーの効きが強くなり、粘りのある動きになります。

穴数が多いと、ダンパーの効きが弱くなり、素早く伸び縮みすることができます。

付属のシリコンオイルを入れたら、

まず何度かシャフトを往復させて

大きい泡を追い出してから

小さい泡が消えるまで、

ダンパースタンドに立てておきましょう。

泡が消えたら、パッケージ裏の説明図通りに組み立ててください。

CVAダンパースーパーミニセットの付属オイルのボトルには、

固さを示す数字が書いてありませんが、タミヤ製では2番目に固い(9段階の8番目にあたる)

900番のシリコンオイルです。この数字が大きいほど粘りが強く、作動が重くなります。


シリコンオイルは粘着テープや塗料のつきを非常に悪くします。

非常に良く伸びる性質があり

あちこちにつくと後々厄介なので

ダンパーの製作が終わったら必ず石鹸でよく手を洗ってから

その後の作業に移るようにしましょう。

タイヤの改造です。

ブロックパターンをガイドにして

大きい鋏で一気に切るといいです。

3ブロック分切ると

Mシャーシのホイールのサイズにぴったりになります。

断面に瞬間接着剤を塗って

つなぎます。

なるべく薄く塗るのがポイントです。

たくさん流すとなかなか固まらないので

失敗しやすくなります

ここで裏技。

接着剤を塗る面と反対側の面

紙の灰をなすりつけておくと

まさかと思うくらい早く

簡単にくっつきます。

喫煙者の方は煙草の灰でOKです。

言うまでもありませんが

灰を作るために紙を燃やす場合、

火には十分注意してください。

タイヤが出来たら

インナースポンジを押し込み、

ホイールに組み付けます。

インナースポンジの偏りが心配な方は

接着後も柔軟なボンドGクリヤーで

合わせ目を接着しておくといいです。

インナースポンジはタイヤの大事な構造材。

インナースポンジの適度な反発力がコーナーリング時に

タイヤの変形をおさえてくれ、グリップが向上し

走行安定性がよくなります。

タイヤとホイールを接着します。

このようにサイドを歪ませて、

開いた隙間に少量流します。

低粘度の瞬間接着剤はかなり伸びるので

スポークの位置あたりを

点付けで繋いでいくくらいの

感覚でいいです。

一周流し終えたら、リムと密着するように

回しながら良く揉んでおきます。

また、こうすることで

まだ接着されていない隙間にも

接着剤が回ります。

忘れず反対側も接着しましょう。

ダンパーを取り付け、

タイヤを交換したら完成です!

完成ボディはホイールアーチがやや小さいので、タイヤがひっかかることがあります。

オーバーフェンダーの矢印の部分を外側に折ってやるといいです。

シェイクダウンでは、キットから作りこんだミニラリーと同じく

操縦しやすく、素直な走行性を示しました。

率直に言って、このままイベントで上位が狙えるレベルです。

更に作りこみたい方は、こちらも参考にしてください。

お手軽なXBラリーで、ミニラリーの楽しさを

お得に、思いっきり満喫してください!


ラリートップに戻る

戻ります